読書の秋-日本画の本のご紹介-

夜が長くなってきましたね

そんなこんなで今回は日本画の本のご紹介

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学生時代、技法や画材の知識を探そうにも日本画の本があまり見つからなくて苦労しました

図書館にも置いてない事があるし、池袋なんかの大きい本屋でも日本画の技法書コーナーは微々たる物だったりすることもしばしば

しかし探すときにはないのに、フラフラっと画材屋さんを散策したりしていると面白い本に出会ったりというのは意外とあるもので

すくないですが、今参考にしている本をメモしておきます。(新しい本を見つけ次第また更新予定)

日本画を描かれている方は勿論、日本画に興味をもたれている方、最近描き始めた方の参考になれば幸いです


知る人ぞ知る秘伝集。胡粉のこね方から板材に描く時の注意まで多岐にわたって写真付きで丁寧に書かれています。

固い説明書かとおもいきや、カッコイイ絵の具のとき方が飛び出して来たり、いかにも絵描きの大先輩の方々が書いたんだろうなぁ〜というユーモラスに溢れる一冊

基本はしっかり抑えつつ新しい事にもガンガン挑戦してこ!という創作意欲を優しく後押ししてくれる本です。

 

こちらもカラー写真付きで丁寧に画材やその使い方について説明されている一冊です

専門用語もわかりやすく解説されてるので、特に始めたばかりの方にはおすすめ
しかし、だいぶん前に廃版になってしまい探していたのですが、

どうやら今アマゾンさんで扱っている様です。よかった!気になる方はお早めに

 

“日本画を描く”シリーズ /まち絵ーる社

花鳥、静物、野の花、少女…と一冊ごとテーマにそった制作の紹介をしている技法書です

同じテーマで色んな画家の方の描く手順や制作風景、素描をフルカラーで見る事が出来るとても貴重なシリーズです。

〜の描き方〜という感じの技法書は結構いろいろありますが、こちらは本当にわかりやすい 初心者の方はもちろん、本職の方も別の作家さんのアトリエを覗いてる様なわくわく感が味わえるんじゃないかなと思います

ただしこちらは一般書店では取り扱っていない様なのでご注意を!

まち絵ーる社さんに直接お問い合わせ、もしくは
日本画材の喜屋さんでも取り扱っています

 

日本画の専門用語に”ん?”となったらよく開いているのがこちら

説明は割とアッサリですが、広く浅く色々な言葉がのっていて斜め読みしているだけでも勉強になります

文化財保存の研究室が出しているだけあって、画材の用法に留まらず、古典絵画の修復の方法や表具についても書かれています

 

日本画と材料 近代に創られた伝統 単行本(ソフトカバー) – 2015/10/2

 

美術館の一角で見つけた本なのですが、画材好きにはたまらない、面白い本です!

ポップな表紙の雰囲気とは裏腹に(?)とてもマニアックな知識がつまっていて一気に読んでしまいました。。

日本画の材料に限らず、洋画の材料やアクリルメディウム、なんとジェッソの作り方についても詳しく紹介されています。メディウム、一度はつくってみたいですね!

普段何気なく使っているパネルや紙、岩絵の具、膠の製造工程なども写真で紹介されていて、こうやって作られているのか〜としみじみ画材を眺めてみたり

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実践してはじめてわかる事も多いですが、特に画材に関する知識は本から学ぶ事も多いです。

気になる一冊がありましたら、とても幸いです!