顔料のつくり方

〜ご紹介〜《自己流顔料の作り方》

私は普段、土や石から作っていますが、それ以外でも適度に固く、水に溶けない物なら大抵顔料に出来るかと思います。
ぜひ、身の回りに気になる物があったら色々試してみてください。思いがけない色ができたり、材質によって、軽くてふわふわした顔料や、ずっしりと重いもの、トゲトゲした手触りの物など色々な顔料と出会えます!

用途も絵画に限らず、立体なら貼付けてみたり粘土や樹脂に練り込んでみたり、服飾品にはってみたり、ハンドメイド雑貨に活用してみたり...
なにしろ、詰まる所がただの粉なので、可能性は思いつくまま、無限大です。

 

 《1.材料》今回は宝石店で買ったガーネットのさざれで作っていきます。

IMG_4478◎ガーネットまめ知識

一月の誕生石
和名:柘榴石(ざくろいし)分類:ケイ酸塩鉱物
硬度が高く小さい物は比較的安価大量に手に入るため紙ヤスリなどに使われる。
(参考wiki)

《1-2.選別》ゴミや異物を取り除きます。

IMG_4482不純物が入ると、色のくすみや塗りムラの原因になるので、あつかい易い顔料を作る為には、ちょっと面倒でも丁寧にした方がよいです。

《2.粉砕》

IMG_4470さぁ粉砕です!
いつもお世話になっているのがこちら、
ワンダーブレンダーさんです。

内容量は200mlくらいですので一度に大量は作れませんが、モーターが強力なので数十秒程度で粉砕する事が出来ます。
価格は5〜10万前後

粉砕器をつかわずハンマー等を使う手もあります。柔らかいものや、少量だけ試したい時はそれで十分かもしれませんね。

 

《3.分級》粒子の粗さごとに分けていきます。

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分級にはこちらのナイロンメッシュを使っています。目の粗さは95μ(マイクロ)、75μ、35μ(田中三次郎商店さんにて購入)
水に強く掃除がしやすくて歪みづらいものがよいです。
※精確な分級が必要ない場合は、粉砕したものをキッチン用のふるいや茶こしなどを通しただけでも大丈夫です。

 

《3-2》

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このメッシュをステンレス製の輪っか(100円均一の製菓コーナ等にあります)に大きめの輪ゴムで固定し使用します。
写真左は、先ほど粉砕したガーネットさんです。

《3-3》

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粉砕した物を水面でふるいにかけ、分級していきます。
水につけると一気に鮮やかさが増しますね!
ちなみに写真左は95μ以上(岩絵の具の5番以上)の粗さのもの、右二つはソレより細かい物です。粗さが違うのですが、ほとんど同じに見えますね・・

微細な粒子は比重を利用して分けます。

網でもわけられますが、目詰まりがおきやすく結構大変です。。
今回は、一番細かい目のふるい(35μ)を通過したのを五分くらい放置し、上澄みを別の器に移して作りました。

《4.出来上がり》

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ホコリが入らないよう、注意して、乾燥させたら完成です!!

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IMG_4531《上段》 ・流し2(白番) ・35μ~(13番)  ・95~75μ(7~9番)
《下段》 ・流し1(15番) ・75~35μ(11番) ・~95μ(5番)

※()内はおおよその粒子番号です。参考程度にご覧ください。

sample
↑できあがった顔料は小ビンや袋などにいれ、
材料や粗さなどをラベル付けして保存します。

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膠で溶いて使うのはもちろん、各種メディウムや卵テンペラ、
油絵の具と混ぜて使っても新しい発見があるかと思います。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!!

「顔料のつくり方」への5件のフィードバック

  1. 素敵です。
    日本画風な ところが佳いなぁ。(^_^)v

      デハ  では   de 野兎(ヤット)

  2. コメントありがとうございます^^*
    日本画、とてもよいですよ!
    顔料の面白さがすこしでも伝わったら幸いです。

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