「画材」カテゴリーアーカイブ

伝える色/ S3号

土佐光起の”本朝書法大博”に記載されている絵の具の混色例を参考に、江戸時代に使われていた色彩を再現してみました

こうして並べて見ると、数百年前から絵画の色彩はとても豊かなものだったんだなぁと感慨深いです

さらに、実はこの全64色、わずか10色の組み合わせでできています。

どんな色になるのだろうと書いてあるとおり混色して彩色してみると地味深いいい色が出来上がるので、すごいものです。

さすが何年も何年も伝わっているだけあるなとも感心するのですが

それと同時に、この色もおそらく誰かの試行錯誤で生まれたのかと思うとその歴史が偲ばれます

特にいい色、と思ったのが”紫藤”です
一番下の右から4番目の色。藍と臙脂と胡粉を混ぜてできるのですが、実にいい藤色です

なんとなく頭をよぎる藤を描いた江戸絵画もこうして描かれたのかとな思うと、なんだか歴史に触れたような嬉しい気分になります

アマビエ様《出雲民芸紙/雁皮》

先日ご紹介した出雲民芸紙に、今ちまたで噂の妖怪さん”アマビエ様”を描きました

妖怪って可愛いですね、、とても

足が三本だったり目がなんか特殊だったり、書いているとしみじみ不思議かわいい..と思います

仕上げに使ったのが水金泥です
初めて使ってみたのですが、落ち着いていていい色ですね

教室を始めてから、画材を紹介することも増えてきました。

そういう時、自分で使ってみるのが一番なので、時間の持てる今、思いつくまま色々挑戦したいものです

そういえば先日、教室の課題用に人生初の動画作成をしてみました

絵の具がだんだん塗られていくのって見るのとても面白いですね

しかし大きな課題が、、、

私とても近眼で、いや、というかもはや癖で画面との距離がすごい近いのです

撮影して見ると自分の頭がすごく邪魔。。。それにしても近すぎる、客観的に見る良い機会になりました;


疫病退散してくれるというアマビエ様

あやかって、このまま収束に向かっていきますように

和紙のご紹介《出雲民芸紙》

しおりに折り紙…だけでなく、その下も!

まるで本物の木のような木目、、実はこれも和紙なのです!

こちら全部”出雲民芸紙”

出雲民芸紙は、名前の通り、島根県で昔から続く伝統技法にて一枚一枚手すきで作られている和紙です。

実は半年ほど前、ウィーンで開催された国際平和美術展にて、まさにこの和紙を広めようと活動してらっしゃる作家さんと偶然出会いまして

実際に使ってみたい!ということで送っていただいていたのです。

これまで、いろんな和紙を紹介してきましたが、こちらもとても面白い紙です

いろんな色があって華やかなのはもちろんですが

まずもって推したいのが、一種類の原料で作られるところ。

制作でいつも使っている雲肌麻紙やほとんどの和紙は、主にコウゾ、ミツマタ、ガンピから2〜3種類を調合して作られています

が、出雲民芸紙は、雁皮紙なら雁皮だけ、コウゾはコウゾだけ、と一つの原料からできています

なので、それぞれの原料の生み出す特性や風合いをより強く感じることができるのです

さらに前述した通り、この、木目!!
これは、板干しする過程で自然とできるそう

雁皮紙を水張りしたところ

水張りすると消えちゃうのかなと心配しましたが、大丈夫でした。

少し茶味のある色も相まって、高級杉材のような雰囲気です

なのに触ると雁皮特有のあのツルツルすべすべとした感じ、不思議!

描くのが勿体無いなと思いつつ、さっそくちょっと描いてみています

筆滑りが良く細かい描写も描きやすいです

自然の風合いを生かした作品を作りたい時、特に良いのではないかなと思います

公益財団法人安部榮四郎記念館http://abe-eishirou.jp/

もっと詳しく知りたい方はこちら↑
(人間国宝の和紙職人さんの記念館です、行きたい!)

出雲民芸紙お取り扱いサイト