画材屋さん紹介つながりで数年前に行ったフランスはパリの、すごく楽しかった画材屋さんを
パリで画材屋さんというと、ルーブル美術館の近くにあるパステル屋さん”セヌリエ”が有名ですが、顔料に興味のある方はぜひともこちらの”Laverdure”をのぞいてみていただきたいです!
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”Laverdure”
HP(仏語)=http://www.laverdure.fr/
Adress=58 Rue Traversière, 75012 Paris, フランス
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まるい看板に乳鉢や薬ビンらしき物が描かれてますとおり、こちらは画材の中でも特に顔料やメディウムなんかに特化したお店です。
所狭しとビンやプラスチックケースにつまった色とりどりの顔料が並んでいて、壮観でした。
英語も割と通じて、量り売りでなく小分けにしてあるので、そのままレジに持って行けてお会計も楽々です。
店員さんも親切で画材にとても詳しく、ちょっと必要だったのでラピスラズリの顔料買おうとしたら
「これめちゃくちゃ高いよ?本当にこれでいいの?あってる??間違えてない?」と、なんでこんなに高いのか丁寧に説明しながら心配してくれました笑
——-余談《ラピスラズリ》————
フェルメールが使っていたことで有名な青い絵の具”ウルトラマリン”。その原料がラピスラズリなわけですが、宝石としても有名なこの鉱物、ただ砕いて細かくすれば顔料になる訳ではないのです。
簡単にいうと石の中でも青い部分を取り出して、より純度をあげないと鮮やかで冴えた青にはならないのです。しかもこの作業が(色んな方法があるのですが)どれも結構大変。。
なのでただでさえ原料が高いのに、更に手間がかかるのでラピスの顔料は非常に高価です。当時10g80ユーロ(1万円くらい?)くらいだったかと。。
その分価値があるのだから仕方がない。
もちろん他の顔料はもっとお手頃です!!
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↓の天然顔料たちは3〜5ユーロくらいだったかと、、(Naturelle=天然 わかりやすい!)
使い心地は岩絵の具と違って粒子が揃ってないのが一番の特徴で、11番から白番が混ざってる感じです。指で溶くとちょっとザラザラしてるのがわかります。
なので、特に水を多めにして使うと思わぬ模様ができてちょっと面白い。
ちなみに画像左下の”Sandragon”は好奇心に負けて買った謎の顔料(?)です。
樹脂っぽい塊なんですがどうやって使うのか未だ模索中。。
フランスといえば、コートダジュールにも土の顔料屋さんがあるそうで、そっちにも今度は是非行ってみたいです!