「画材」カテゴリーアーカイブ

画材屋さん in Berlin

先日に引き続き、今度はドイツはベルリンの画材屋さんの紹介を

ベルリン在住の方に連れて行っていただいたこちら↓

“boesner” Marienferde店

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こちらのお店は西欧を中心に結構チェーン展開しているようで、IKEAと世界堂の間みたいな雰囲気です。

倉庫のような巨大な空間に、塑像用?の大きい石から、文房具まで、所狭しと兎に角いろいろ置いてあります。ここにくれば画材は何でも揃う!!といった感じ。

正面の、バンザイしている金色のクマはベルリンの至る所に置いてある”United Buddy Bears”のうちの一匹ちょっとおしゃれさんですね

面白かったのが、ヒマラヤ紙の展示販売です

たたみ一畳より一回り大きいくらいの紙がババーンと広げてあったりオブジェのように天井からぶら下がっていたり。

独特の味わい深い色彩と、草花をモチーフにした模様が何ともいえず、和紙とはまたひと味違った魅力がありました。

あと驚いたのが、HOW TO本の数です。

ウマの書き方から動物人物、静物、デッサン、パースの取り方等々小さい本屋がまるまる一つ入ってるみたいに堂々と、本のコーナーがありました。

研究熱心な国民性の現れなのかもしれないです、そして図が多いので結構参考になる!読めないけど...

 

ちなみに以前ご紹介した連筆の様な不思議な筆もこちらで買った物です。

勿論顔料の置いてある一角もありまして、そこで買った土絵の具がこちら。。

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小さい物が紙袋入り(250g)、大きいのがプラスチックケース入り(500g)で価格は小さいので5ユーロ前後というところ

小ビンの方は、今後のサンプル用にちょっと小分けにしたもの。もちろんここで取り扱っていた顔料です。

天然の顔料に関してはいろんな種類が沢山!というより、業務用みたいなサイズが置いてある!印象でした。(私が見つけきらなかっただけかも..

こういうお店は店舗によって意外と違いがあるのかもしれないですね。

下のホームページにて全国の各店舗紹介ページが見れるみたいです

今度は別の店舗にも行ってみたい

 

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“boesner”-Marienferde-

Adress: boesner GmbH Nunsdorfer Ring 31 ,12277 Berlin-Marienfelde  Deutschland

HP(独語): http://www.boesner.com/niederlassungen/berlin-marienfelde

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画材屋さん in Paris

画材屋さん紹介つながりで数年前に行ったフランスはパリの、すごく楽しかった画材屋さんを

パリで画材屋さんというと、ルーブル美術館の近くにあるパステル屋さん”セヌリエ”が有名ですが、顔料に興味のある方はぜひともこちらの”Laverdure”をのぞいてみていただきたいです!

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”Laverdure”
HP(仏語)=http://www.laverdure.fr/
Adress=58 Rue Traversière, 75012 Paris, フランス

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まるい看板に乳鉢や薬ビンらしき物が描かれてますとおり、こちらは画材の中でも特に顔料やメディウムなんかに特化したお店です。

所狭しとビンやプラスチックケースにつまった色とりどりの顔料が並んでいて、壮観でした。

英語も割と通じて、量り売りでなく小分けにしてあるので、そのままレジに持って行けてお会計も楽々です。

店員さんも親切で画材にとても詳しく、ちょっと必要だったのでラピスラズリの顔料買おうとしたら

「これめちゃくちゃ高いよ?本当にこれでいいの?あってる??間違えてない?」と、なんでこんなに高いのか丁寧に説明しながら心配してくれました笑

——-余談《ラピスラズリ》————

フェルメールが使っていたことで有名な青い絵の具”ウルトラマリン”。その原料がラピスラズリなわけですが、宝石としても有名なこの鉱物、ただ砕いて細かくすれば顔料になる訳ではないのです。

簡単にいうと石の中でも青い部分を取り出して、より純度をあげないと鮮やかで冴えた青にはならないのです。しかもこの作業が(色んな方法があるのですが)どれも結構大変。。

なのでただでさえ原料が高いのに、更に手間がかかるのでラピスの顔料は非常に高価です。当時10g80ユーロ(1万円くらい?)くらいだったかと。。

その分価値があるのだから仕方がない。

もちろん他の顔料はもっとお手頃です!!

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↓の天然顔料たちは3〜5ユーロくらいだったかと、、(Naturelle=天然 わかりやすい!)

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使い心地は岩絵の具と違って粒子が揃ってないのが一番の特徴で、11番から白番が混ざってる感じです。指で溶くとちょっとザラザラしてるのがわかります。

なので、特に水を多めにして使うと思わぬ模様ができてちょっと面白い。

ちなみに画像左下の”Sandragon”は好奇心に負けて買った謎の顔料(?)です。

樹脂っぽい塊なんですがどうやって使うのか未だ模索中。。

 

フランスといえば、コートダジュールにも土の顔料屋さんがあるそうで、そっちにも今度は是非行ってみたいです!

因州和紙

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ちょっと前に鳥取に遊びに行った時偶然出会った因州和紙さんを発掘致しました。

小川の紙よりつるつるっとしていて、滲まず、筆(特に墨!)で描く仕事にもってこいな描き心地です。

筆の線がすごく綺麗にでるなぁ..と鳥獣戯画かえるを描いてみました。
こういう線を生かしたのに向いてそうです。書にも向いていそう。

後ろの色がついてるのは水彩で染めてみた物です。

《作り方》

1適当に折り畳んで全体を水に浸す

2軽く水気を取ってからお好みの色水(水彩絵の具を水に溶かしたもの)につける

3乾いて来たら折り目を広げて平たい所で乾かし、生乾きのうちに紙か布を当てアイロンをかける

という感じで作りました。

 

色染めすると特有のモヨモヨした模様が浮き出るのが面白い。。

ちなみにこちらの紙は鳥取駅前の商店街にある加藤紙店さんで購入したものです。

特に二階に色んな和紙、特殊紙が所狭しと置いてあってすごく面白かったので画材好きさんにはおすすめです!また行きたい。