「画材」カテゴリーアーカイブ

アクリル

IMG_4817のコピー

友達の結婚式用ウェルカムボードを描かせてもらいました。

こういうお祝の時はついついパステルカラーを使いたくなってしまいます。

久しぶりにアクリルガッシュを使ったのですが、速乾性っぷりに驚きました。

すごい、便利です。ここの所、水彩や日本画絵の具ばかりだったので、早く乾くっていいなぁ〜スッゴイはかどるなぁ〜と、文明の力にただただ感嘆でした。(すごく今更ながら)

乾くのをじっくり待ちつつどんな色になるかなぁと想像しながら描くのは楽しいですが、たまにはアクリルを使ってみるのもいいかもですね。

どの画材も一長一短、色々試してみたいものです。

岩絵の具?

粗さによって色が変わる岩絵の具。そこがまた面白い所です。

ついつい説明を省いてしまっていたんですが、

そもそも””岩絵の具”ってなに??という方も多いのでは...と、こんなの作ってみました。

tori_omakekotori

岩絵の具は同じ材料から出来た絵の具を”粗さ”で分けていて、粗い順から

1番>3番>5番>7番>9番>11番>13番>15番>白(びゃく)番

という感じで番号がつけられています。

だいたい1番はザラメくらい、11番くらいだと砂、白だと粉状です。

大抵の物は、細かいほど色が白っぽく淡くなり、ビンに詰めて並べると綺麗なグラデーションになります。

そこで、百聞は一見にしかず、葉っぱを粗さで塗り分けてみました。

根元に行くほど粗くなっています。

切り出すとこんな感じ↓

omake

ちなみに、この”番号”ややこしいことに取り扱っているお店や、製造元によって基準や付け方が異なるので、今回紹介している粗さや色はご参考程度に!

以上、岩絵の具の面白さが少しでも伝わったら幸いです!!

大晦日

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あっという間に2015年ももうおしまいです。

今年は色々な人と出会え、後半には制作にも打ち込めて、とてもありがたい1年だったなぁと思います。中でも3ヶ月のドイツ滞在が実現できたのはやはり大きいです。

無事こうして帰国できたのも支えてくれる方々のおかげ、本当に感謝しきれません。

このサイトやブログを通じて、何か少しでもバックしていけたらなぁと思っています。

来年もどうぞ、よろしくお願い致します!

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さて、上の作品”時の色”は左から右へ向かって、

→古くから使われてる絵の具(緑青、群青、代謝,本洋紅、朱、胡粉など)

→ 天然絵の具(鉱物から出来てるもの)

→ 近代できた新岩絵の具(ガラスに着色し人工的に作られたもの)

→ 最近できた合成、G絵の具、アルミフレーク

という感じに“岩絵の具”の色の変遷を時系列を追って描いてみたものです。

並べてみると、はじめはあんまり色数なかったところから、大きい樹が枝を伸ばすようにどんどん色の幅が広がってきたのがわかります。

色の幅が増えたということは、そのまま表現の幅も増えたということで、
そしてまた新しい色への探求の軌跡でもあると思います。

岩絵の具、大きい括りでいうと顔料は、今なお新しい色が日々開発されています。

環境に配慮したもの、価格を抑えたもの、まったく新しい素材、ちょっと変わった鉱物から出来たものなどなど…

来年はどんな色に出会えるのか、楽しみです!