「色紙」カテゴリーアーカイブ

菊花《金潜丸窓》

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もうすぐ九月、重陽の節句の季節ですね
そんなこんなで今回の色紙は菊にしてみました。去年扇面に描いた菊とはまたちょっと違う雰囲気になったでしょうか

黄色の菊花は藤黄(ガンボージ)と胡粉を混ぜた物で描いています

 

藤黄というのは古くから使われている樹脂を固めた絵の具なのですが、ちょっと水をつけると、たちまち冴え冴えとした鮮やかな黄色が現れて,,!!

なんとも面白い絵の具です。

 

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ちなみにこちらは暗所で撮影したもの

菊を添えると丸窓が満月のように見えてくる気がして不思議です

参考記事→アンスリウム《丸窓金潜》

蜻蛉《小扇面(外金)色紙》

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この時期、とんぼを見かけると、

お、そろそろ秋がくるのかなと思います

扇面の白い所は画仙紙になっているのですが、岩絵の具より水墨での濃淡がキレイに出ます。

破竹のときのように、岩絵の具を使ってねじこじしているとすぐに繊維がぼろぼろとでてきてしまいます

サラッと仕上げるのが画仙紙の良さを生かすコツなのかも

蛍《絹色紙》

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あっという間にお盆になってしまいました。

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空の藍は、彩雲堂さんの鉄鉢です
(鉄鉢=お皿に顔料を膠やアラビアゴムなどで練って固めたもの、顔彩や固形水彩みたいな感じです。筆で濡らすとすぐ使えるのでとても便利)

パリパリに割れちゃっていたのを格安で手に入れたのですが湿らせたら元通りになり全く問題なく使えました。買ってよかった..!

彩雲堂さんの藍は本物の藍を膠で練ってつくっているので、水で溶かすと特有のなんともいえない果物の様な甘〜い よい薫りがただよいます

特にくんくんかいでるつもりはないんですが、絵の具によっていいにおいだったり変な匂いがしたりするのってちょっと面白いですよね

膠で練っているときに特に強く感じる気がするので、

これもまた、日本画の面白い所の一つなのかな